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馬将軍は優秀だ、癖はあるがきっと大駒に成長するぞ!
呉長史に一言指摘され、永昌の現状を首都に報告することにした。
本隊は道を整備しながら南下を続けた。周辺集落を懐柔したり、征服したりしながら。陣を張っていると、蜀から訪問客があると知らされる。
「島将軍、羌族よりの使者がやって参りました」
「うむ、通せ」
やって来たか! 果たしてどんなやつらかな。
姿を見せたのは線が細くて白褐色の中年らだった。イラン人に似ていると思えば似ているかも知れない。
「羌族の羌夏歩珂です」
「島将軍だ。遠路はるばるご苦労」
こちらの言葉を喋るんだな、まあわざわざ使者に選ばれたんだ、そのくらいは当然か。
「我等に用があるとかで」
社交辞令などすっ飛ばして切り込んでくる。俺もそれが嫌いではないぞ。
「うむ。試しに羌の言葉で話してみてくれないか?」
「羌の/='%$、%!",意味が?」
「うむ、私では半分と理解不能なようだ」
だがペルシャ系の言語が一部にあるのはわかった、推測自体はあっているらしいな。
「それでも一部は理解されたと?」
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