三国志蜀の中原制覇編(220年代

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 馬将軍は優秀だ、癖はあるがきっと大駒に成長するぞ!  呉長史に一言指摘され、永昌の現状を首都に報告することにした。  本隊は道を整備しながら南下を続けた。周辺集落を懐柔したり、征服したりしながら。陣を張っていると、蜀から訪問客があると知らされる。 「島将軍、羌族よりの使者がやって参りました」 「うむ、通せ」  やって来たか! 果たしてどんなやつらかな。  姿を見せたのは線が細くて白褐色の中年らだった。イラン人に似ていると思えば似ているかも知れない。 「羌族の羌夏歩珂です」 「島将軍だ。遠路はるばるご苦労」  こちらの言葉を喋るんだな、まあわざわざ使者に選ばれたんだ、そのくらいは当然か。 「我等に用があるとかで」  社交辞令などすっ飛ばして切り込んでくる。俺もそれが嫌いではないぞ。 「うむ。試しに羌の言葉で話してみてくれないか?」 「羌の/='%$、%!",意味が?」 「うむ、私では半分と理解不能なようだ」  だがペルシャ系の言語が一部にあるのはわかった、推測自体はあっているらしいな。 「それでも一部は理解されたと?」
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