三国志蜀の中原制覇編(220年代

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◇  雲南周辺の部族から丁寧な挨拶や、乱暴な挨拶が相次いだ。どちらであろうと細かいことは全く気にしない。  軍が集まりすぎては食料問題が起きるな、それでいて分散するには根拠地と指揮官が必要になる。さてどうしたものだろうか。  手元に居る将軍は王のみだ。これを派遣しては実戦にまだ少しばかり不安があった。かといって小者を宛てては荷が重くなる。  度々昔の仲間がいかに有能だったかを痛感させられるな。  把握もしなければならず、暫くは雲南城を離れられない。結局は自身が負担を引き受けることにした。 「王将軍、麾下に五千を加える。周辺の県城を全て奪って来るんだ」 「御意」  小城が四つあると概要で知らされている。町の城であり、雲南は市の城だと想像したら規模に大差は出ないはずだ。放射状に南西から南東に散っている、それらが前線基地として作用することになる。 「島将軍、丞相からの使者で御座います」 「うむ。わかった」  使者を上座に置く。彼らは丞相の代理人だからだ。  何処と無く見たことがある者だな? 「丞相の代理人、李輔漢将軍だ。島介に護羌校尉を加えるものとする」 「承知いたしました」
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