零章 「ダンジョン」

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人の好奇心とは、時に恐ろしいものだ。 自らが知り得ない事象を良しとはせず、それらを自分のものにしなければ気が済まない。 それゆえ、その好奇心は時に世界を壊し、同族さえ殺してしまう。 そんな好奇心たちは、たとえ自分の死が分かっていようとも自ら危険の中に身を投ずるのである。 もっとも愚かで哀れな人間たちは、突如各国上空に出現した謎の立方体への調査に乗り出した。 その立方体の名は『ダンジョン』。 どうやってできたのか、どうしてそこに出現したのか未だにわかっていない。 だが、人間たちの好奇心は止められない。 その謎を、その冒険を、彼らは欲してやまない。 さぁ…ダンジョンの謎を解き明かそう。 戻ることの出来ない途方もない冒険を。
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