正直前の章の構成180度ミスったと今更ながらに感じる部分がある

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正直前の章の構成180度ミスったと今更ながらに感じる部分がある

妙な感覚に体が包まれ、俺、志乃 優沙は目を開いた。 目の前には広がる光景はまるでありきたりな物語の冒頭のシーンのよう。 髭を生やし、豪華な衣装を身につけ、これまた高級感のある椅子に鎮座してこちらを威圧する大柄な男性。 その横に控える長い金髪を靡かせている10代後半と思われる美少女、こちらもまたお金のかかっていそうな洋装をしている。 傍らには何人かの騎士を控えさせているようだ。 騎士は甲冑を着ていたが、顔ははだけさせていた為、騎士の殆どが女性だということに気付き、俺は少々違和感を覚える。 それよりもこちら側に目を向けてみると、黒ローブを身に纏った十数人の人々が跪くような形で手を平を地面につけていた。 ここは恐らく、自らを神と名乗る奇怪な情緒不安定ちゃんが言っていたとある国。 でもって今いる場所はその国の王様の城、だと考えるのが1番妥当だろうか。 そしてここはその城の大広間的な役割を果たす場所らしい。 顔を横にひねれば煌びやかなで眩しすぎるくらいの壁、 反対側の壁を見てみれば、何かに手を伸ばしている1人の男性と、それに付き従う1人の女性と3人の男性。 またその4人にそれぞれ付き従う数人の男女が描かれた絵画がでかでかと飾ってあった。 窓から差し込む日差しはステンドグラスを通って鮮やかな色を魅せている。 頭上を見上げれば太陽の如く爛々と光を放つ巨大なシャンデリア。 下を見れば特大の魔法陣。 俺がいるところから真下を見てみてもその全容は把握できない。 なるほど、これが自称神様になぜか怒られた時に出てきた魔法陣か。 そして恐らく目の前の黒ローブの人達が、この魔法陣を維持していると見て間違いはないだろう。 そして背後を見ればそれぞれ戸惑った様子の11人の老若男女。皆同様に特大魔法陣に乗っている。 本気で問答無用で拉致しやがった……
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