正直前の章の構成180度ミスったと今更ながらに感じる部分がある

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先程はついつい驚いてしまったが、そりゃ12人の救世主だか勇者だかって話をあの女神はしてたんだし、いるに決まってるか。 出身世界が違うのだから、容姿の特徴が様々なのも合点がいく。 転生してきた者は耳がやけに縦長だったり、人間だったり、羽が生えていたり、身長が異様に低かったりと様々だった。 こんなことに気づけなかったなんてやっぱまだ寝ぼけてるみたいだなぁ。 なんて呆けたことを考えていると、わざとらしい咳払いが聞こえてきた。 聞こえてきた方を見ると、豪華な椅子に腰掛けていた如何にも国王っぽい人がその鋭い眼をさらに細めて俺たちに話しかけてきた。 「諸君、私はこのセーバ王国の国王、ウェズリー・バリントンだ」 ……セーバどこ行った? 国名と王の苗字って被らないのか? そんなくだらない俺の疑問などどこ吹く風、王様は口を開いた。 「諸君もいきなりこんなことになって困惑しているだろう。 エルザ、説明を頼む」 エルザと呼ばれた少女が説明を引き継ぐ。 「畏まりました、父上。 ……では今回皆様をこの世界に招き入れることになってしまった経緯を誠に僭越ながら私から説明させていただきます」 彼女は説明を始めた。 殆どあの情緒不安定ちゃんに聞いていたので正直説明はいらないと思っていたが、流石は情緒不安定ちゃんといったところで肝心なところを完璧に説明しそびれていたようだった。 ついでに言うと、俺の中で情緒不安定ちゃんの呼び名が定着しないのが最近の悩みである。 まあそれは置いておくとして彼女が話したこの世界の特徴について簡単に説明するとこうなる。
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