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秋津が一人残る部屋で電話が鳴る。 「はい、夢見研究所でございます。 では、ご紹介者のお名前をお願いいたします。 完全ご紹介制となっておりますので、ご紹介者の方を仰って頂かないと。ええ、それでしたら大丈夫ですよ。どなたがどんな夢をご覧になられたのかは一切口外致しませんので。」 電話を肩に挟みながら秋津は言われた名前を入力する。 「高月早苗様のご紹介ですね、ありがとうございます。夢の内容はお決まりですか?……はい、かしこまりました。いえ大丈夫ですよ。夢の中では、どんな夢でも叶えることができますので。では次に……」
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