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部屋の友人がそう言うとボルは、
「さあ、わかんねぇけど、何にしろ俺はぜってぇ独り立ちしてこの世の魔をすべて祓いきるぜ!
そして魔に殺され天国にいる父ちゃんや母ちゃんに向かって誇らしく俺は大きな声でやったぜ、俺は!って二人に向かって叫ぶんだ!」
それを聞いた友人は、
「へぇ、この世の魔をすべて祓いきる……
なら一刻も早く強くならないとね。
頑張れ、ボル。陰ながら応援するよ」
それを聞いたボルはさらにやる気に燃え、友人に向かって、
「よっしゃ~、やるぞ!
まずは筋トレ筋トレ……
体ほぐして今度こそ魔の奴等を逃げられないようにして追いつき、逃げようとしたら一撃必殺を食らわしてやるんだ!」
「よっし、よっし!」
「…………」
ボルのやる気満々の姿を見て友人は、
(体鍛えるだけじゃないんだけどね、呪力のほうも勉強しないと……まあ、いいんだけどね。
それにしても何故一度も生徒をとった事がなかった先生がなんでボルを生徒にとったのか、ライド先生もわからない人物だな……
まあ、ボルにとっていい方向に向けていけたらいいけどね……
じゃあ、俺はそろそろ寝よっかな。もう暗いし……
お休み、ボル……)「1 23 4……5678……」
ボルは友人がベッドの布団をかぶり寝ると、汗をたらしながらボルは部屋の角の端で腕立て伏せをしていた。
そして腕立て伏せをしながらボルは心の中で、
(やって、やってやるぞ、俺は……
そして強くなって、すべての魔との戦いを俺が終わらせるんだ!)
とボルは自分に言い聞かせ、 友人が先に寝てる中ひたすら腕立て伏せの数をかぞえながら筋トレに励んでいた。
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