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降りしきる雪の夜の出会いを彷彿とさせるこのシチュエーションに、私の胸も高鳴っていく。
生きるために人は出会うんだね。
私達は生かし合うことを選べる。
殺すことに意味なんてない。
奪えば必ず奪われることを恐れるようになる、だけだ。
愛は与えるものだと思っていたけど、違う。
ずっとここにあったんだ。
あなたの存在が愛なの・・・あなたはこの世界から愛されている・・・今も、これからもずっと。
「あなたはずっと愛されていた・・・。命の輝きを感じてみて欲しい」
自然と零れるように出た言葉に、私自身もなぜか胸が震え出した。
孤独が人を狂わせる。
この男の孤独を癒せば、あの悪霊も退散するかもしれない。
誰も死ななくて良い。
誰も傷付かない。
私が欲しかった選択枝がここにあった。
男はいよいよ小さな子みたいに泣き出した。
川の上に浮かび上がった少女が、ゆっくりとこちらにやってくるのに気付いた。
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