第6章 無限回廊6周目

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「夏鈴!!」 すぐに晴馬と高橋さんが駆けつけてきて、私を抱きしめた。 立ち上がり、川から離れて行く。 放心状態になった私は、そのまま気を失った。 目覚めると病院だった。 隣のベッドに晴馬が寝ている。 顔中、ガーゼを貼られて・・・。 私は両手を包帯で巻かれていた。 首が痛い・・・。 「目が覚めた?」 個室を覗きにきたえっちゃんが駆け寄ってきた。 なにがどうなっているのか聞いてみると、私と晴馬とお母さんはあの坂道の途中で倒れていたそうだ。 近くで殺人犯が頭を割られて死んでいた・・・。 お母さんはドクターヘリで運ばれて、緊急手術を受けていると教えて貰った。 私・・・夢を見ていたの?
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