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清々しい朝ではないけれど、永遠に感じた長い夜はこうして終わった。
お腹の中に感じる温かい存在感。
この子がいてくれたおかげで、私は最後の勇気を振り絞ることができたように思う。
念願の晴馬の赤ちゃんを授かったんだもの。
【夏鈴】として、この人生を歩んでいこう。
時間を味方にすればきっと、晴馬の心にもまた明るい朝は来るはずだから・・・
自宅のベッドで目覚めた朝。
ふと、部屋の片隅に視線が行った。
---あの時、あの声で呼ばれなかったら、お母さんは殺されていた。
あれはもしかして、お父さんなのかな?
だとしたら、亡くなった後もずっと愛する人を守っているんだね。
そうでしょう?
お父さん・・・ありがとう。
おわり
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