9人が本棚に入れています
本棚に追加
/17ページ
現し世で、“王子”にひたすら愛される日々が続いた。
身体のありとあらゆるところを、くまなく愛撫され薔薇の香りに支配されていった。
頭は朦朧として、“時間”の感覚がない。
身体も、王子の唇と手と……突き刺さるモノの感覚に支配された。
「はぁ、はぁ……んっ、あぁ!!」
「あっ、はぁ、アリス!!」
王子が腰を突き上げ、アリスのナカを支配していく。
昂ぶるモノが、身体の芯から熱く込み上げぎゅうぎゅうと締めつけていく。
「あぁ、そんなに締めつけて……僕をもっと欲しがって」
「あんっ、あぁ……はぁん……はぁ、はぁ」
甘く荒い息が、部屋中に響き渡る。
いったいどのくらい身体を繋げ続けているだろうか!?
もう、“アリス”には分からなくなっていた。
カチコチ、カチコチと刻む時計のリズムに乗るように、王子が腰を激しく動かす。
卑猥な水音が、王子が挿し入れする昂ぶりの隙間から洩れている。
「あぁ、アリス。何度重ねても、この蜜壺は僕だけのものだよ」
「あっはぁ……もっと、欲しい……王子ぃ……」
激しく痙攣し始めた蜜壺に、王子は猛々しく打ち付け精を解き放った。
何度、解き放たれたか分からない精に、蜜壺の中から溢れ出てきていた。
身体がふわふわするとともに、王子に唇にキスをされて意識を手放した。
最初のコメントを投稿しよう!