現し世と現実のハザマ

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現し世で、“王子”にひたすら愛される日々が続いた。 身体のありとあらゆるところを、くまなく愛撫され薔薇の香りに支配されていった。 頭は朦朧(もうろう)として、“時間”の感覚がない。 身体も、王子の唇と手と……突き刺さるモノの感覚に支配された。 「はぁ、はぁ……んっ、あぁ!!」 「あっ、はぁ、アリス!!」 王子が腰を突き上げ、アリスのナカを支配していく。 昂ぶるモノが、身体の芯から熱く込み上げぎゅうぎゅうと締めつけていく。 「あぁ、そんなに締めつけて……僕をもっと欲しがって」 「あんっ、あぁ……はぁん……はぁ、はぁ」 甘く荒い息が、部屋中に響き渡る。 いったいどのくらい身体を繋げ続けているだろうか!? もう、“アリス”には分からなくなっていた。 カチコチ、カチコチと刻む時計のリズムに乗るように、王子が腰を激しく動かす。 卑猥な水音が、王子が挿し入れする昂ぶりの隙間から洩れている。 「あぁ、アリス。何度重ねても、この蜜壺は僕だけのものだよ」 「あっはぁ……もっと、欲しい……王子ぃ……」 激しく痙攣し始めた蜜壺に、王子は猛々しく打ち付け精を解き放った。 何度、解き放たれたか分からない精に、蜜壺の中から溢れ出てきていた。 身体がふわふわするとともに、王子に唇にキスをされて意識を手放した。
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