嫁との休日は恐ろしい恐ろしい

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「いや…早く来てよ(足を広げるな。脇を見せるな)」 嫁…クロール…バタフライと、本格的に泳ぐ。 早い。綺麗。 見とれてしまった。 こんなにスポーツ万能だったとは… あいにく、俺は体力がないんで早く上がり、 ラウンジからコーヒーを飲みながら、泳ぐ嫁を見ていた。 (水を得た魚というか) 今まで俺といた時、真美子は緊張しているように見えた。 でもバドミントンをしてる時の 真剣な眼差しや凄い笑顔… 本当の真美子は、 丁寧語で小さく縮こまっている娘じゃあないんだろうな。 真美子が上がるまで、たっぷり一時間… まるで子供の活躍を見る、お父さんのように 嫁を熱い眼差しで見てしまった。 *:..。o○☆゜・:,。*:.. 「お待たせしました」 真美子がプールから上がってくる。 シャワーでシャンプーもしたらしく 塩素じゃあない、花の薫りがした。 が、 「びっちょっちょかよ!」 濡れている真美子の頭を、いそいそと拭く。 「…☆」 嫁、まんざらでもないのか、大人しくしている。 (…かわいいな、これ) 俺に、保護欲は無い筈なのに。 真美子を見ると、かいがいしく世話を焼いてしまう。 真美子は甘えないし、しっかりしているけど
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