656人が本棚に入れています
本棚に追加
/69ページ
「いや…早く来てよ(足を広げるな。脇を見せるな)」
嫁…クロール…バタフライと、本格的に泳ぐ。
早い。綺麗。
見とれてしまった。
こんなにスポーツ万能だったとは…
あいにく、俺は体力がないんで早く上がり、
ラウンジからコーヒーを飲みながら、泳ぐ嫁を見ていた。
(水を得た魚というか)
今まで俺といた時、真美子は緊張しているように見えた。
でもバドミントンをしてる時の
真剣な眼差しや凄い笑顔…
本当の真美子は、
丁寧語で小さく縮こまっている娘じゃあないんだろうな。
真美子が上がるまで、たっぷり一時間…
まるで子供の活躍を見る、お父さんのように
嫁を熱い眼差しで見てしまった。
*:..。o○☆゜・:,。*:..
「お待たせしました」
真美子がプールから上がってくる。
シャワーでシャンプーもしたらしく
塩素じゃあない、花の薫りがした。
が、
「びっちょっちょかよ!」
濡れている真美子の頭を、いそいそと拭く。
「…☆」
嫁、まんざらでもないのか、大人しくしている。
(…かわいいな、これ)
俺に、保護欲は無い筈なのに。
真美子を見ると、かいがいしく世話を焼いてしまう。
真美子は甘えないし、しっかりしているけど
最初のコメントを投稿しよう!