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ある日、僕の目の前に現れた人間は、僕と全く同じ顔をしていた。
「「は?」」
それがお互い自分を見た感想であった。
オカルト好きだった僕には、これがドッペルゲンガーということをすぐに理解した。
でもその割には、相手も驚いているし、殺意なんかこれっぽっちもなかった。
すぐに、お互いが自分だと、あちらも理解したようで、謎の握手が始まる。
「よければ、僕の家で語り合わないか?」
「もちろん」
家に着くと、両親を何とか誤魔化そうとするために音を立てずに部屋に行くが、どうやら家にいないようで、リビングにあった置手紙を見てみると両親とも朝まで帰らないらしい。
両親は、テレビ関係の仕事をしていて、こういうこともよくある。
とりあえず、お菓子と飲み物をもって家に上がることになった。
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