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オカルト談義に走ること一時間……ひとりかくれんぼが話題に出る。
「ドッペルゲンガーVSひとりかくれんぼって面白くない?」
唐突にもう一人の自分に提案され、少し考える。
二人でやるひとりかくれんぼはそもそもが矛盾し、基本的に意味をなさなくなっている。
「そうか……対象を認識できないってことは何かしらの不祥事が起きるかもしれない。試してみたいな……」
「それじゃあ今日泊まっていいかな?」
突然の提案だが、まあ別によかった。それほど、この事象に興味がわいたからだ。
「もちろん、そうと決まれば、同じ服と道具の準備だな」
「じゃあ、僕が服を準備しよう。だから道具を頼む」
「わかった」
街に繰り出して、ぬいぐるみ、赤い糸、米、塩を用意したときにはすでに、家に服を準備した自分が戻っていた。
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