奇妙な出来事

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ふぅ、手間がかかってしまったドッペルゲンガーを殺すために、わざわざこんなに時間がかかるなんて……。 「お疲れ、ドッペル」 人形の頭を撫でてやると、門を作り出しその中へと消えていった。 死体からスマホを回収してからそこに投げつける。 まだ録画を続けているようだ。停止させて、閲覧する。 「実に愉快だったよ。でも、ずいぶんと臆病だったね」 動画を削除して、スマホも門に投げる。   あれから数日後、僕は何事もなかったかのように如月結人を演じている。
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