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「・・・な、なんなんだこの汚い部屋は。俺の荷物は?いったいどうゆつことなんだ。説明しなさい。」
まさか新しい住人の人がうちの会社の絶対的エースで35歳にして次長のポストの出世組の早川次長だったなんて・・・。
「かくかくしかじかで、うんぬんかんぬんありまして・・・とゆうことです。」
「まったく、君は。この荷物どうするんだ。」
「だって・・・未来の自分にマンション探しを任せたんですがその未来の自分が今になってみるとめんどくさがってさらに未来の自分に任せてしまったんです。」
「で?その任されたさらに未来のお前は何故マンションを探さなかったんだ。」
「はい。その、さらに任された未来の自分はすっかり忘れてしまっていました。」
「・・・呆れてものも言えないよ。」
会社の人には極度のめんどくさがりってこと隠してたのにな・・・。
「過去の話をしても仕方が無い。今どうするかの話をしよう。」
「次長。このいえ私に譲ってください。よくよく考えると、私ここけっこう気に入ってるんです。会社から遠くもなく近すぎず、休日に同僚にバッタリ会っちゃったなんて事のないこのちょうどいい距離感。近くにコンビニが3件もあるし。」
「・・・。」
「だいたい、次長はめんどくさがりじゃないですよね?だったらまた新しいお家探してください。次のお家が見つかるまでは泊めてあげるんで。」
「そんな非常識なことが通用すると思っているのか。」
「だってここ、昔私が大好きな彼とたくさん愛し合った元愛の巣ですよ。知り合いの元愛の巣で暮らすの嫌じゃないですか?」
「本来なら暗黙の了解であまり気にしないところだがそうゆう言われ方をすると嫌にもなるだろう。」
まぁホントは嘘なんだけど。
確かに彼とは住んでたこともあったけど、夜の営み?的なものがめんどくさくて半年位で別れちゃったんだよね。
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