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「んっ……冴えてるな、綾人。悪知恵が働くとも、いう」
唇を触れさせながら、吐息で囁き合う。と思ったら、項を掴まれて仰け反らされ、はむはむと角度を変えて、情熱的に口付けられた。
「あっ……あ・綾人、もう、やだ」
唇が薄い胸板に点々と痕を残しながら、下がっていく。
「嫌じゃないだろう?」
「だって……ん・もうっ、出るものないの……辛いんだぞっ」
「後ろでイけばいい。都市伝説かもしれないが、Ωがイった後に出すと、男が産まれる確率が高いらしい」
「あ・やっ……もう、何回もイって、るっ」
先っぽをジュルリと吸われ、腰が跳ねる。
「だが、四季は進学すると思ってたからな。ゴムを着けていた。専業主夫になるなら、今から子作りしても良いな」
ジュプジュプとわざと音を立てて口に含まれると、発情期の本能は、あっという間にびしょびしょになる。
「ぁんっ」
綾人が這い上がってきて、何度も繋がった身体は、何の抵抗もなくツルリと再び挿入(はい)った。
今まではゴムを着けてたから人工的な感触だったけど、生で挿れられ、そのぬめる感触に、浅く速く息を吐く。
「アッ・すごっ……い」
綾人は人並み外れて大きくて太い分身を片手で支え、角度を調節して子宮口を擦り始めた。
「あっあ・駄目・子供、出来ちゃうっ」
「大丈夫だ。今仕込めば、六ヶ月目に卒業出来る」
「そんな・の、ア・恥ずかしっ」
「恥ずかしくない。夫婦ならば、子供が出来て当然だ。小鳥遊は、性教育も性倫理もちゃんとしてる」
俺は焦らすように子宮口を擦る動きに、陥落した。しゃくり上げて、本能のままに腰を振る。
「綾人、もっと……っ」
「もっと……何だ?」
ドS。快感に鈍る頭の片隅で、思う。
でも番いの相手とのセックスにおいては、理性なんかはものの役にも立たなかった。
「もっと、奥までっ」
「奥まで?」
「綾人の・硬くて太いので、突いてっ」
「良いだろう」
こんな時シニカルに笑う綾人は、やっぱドSだ。
パチュ、ズチュッと湿った音を響かせて、激しく俺を突き上げ出す。
直腸の突き当たりまで届く感覚が、酷く俺を興奮させた。
「あ・あんっ・綾人・イイっ」
「愛している、四季。子供を作ろう」
「綾人の・精液・俺の中にいっぱい・出して……っ」
「ああ。男でも女でも、お前に似たら可愛いだろうな、四季」
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