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んでいたんだ。
だから、
出来ることならこのままにしておきたい」
「だったら……」
「朱理、
本当は解っているんだろ?
もう、
お祖母ちゃんは居ないんだ。
誰もいない部屋をそのままにはしておけないよ」
おばあちゃんは、
まだいるよッ。
朱理はそう叫びたかった。
おばあちゃんが亡くなったのは解っているが、
きっと魂はまだあの部屋に居
る。
しかし、
魂や霊の話をすると母は物凄く機嫌が悪くなる。
そんなことを言っ
たら、
逆にすぐに解約されてしまうかも知れない。
「あの部屋をそのままにしておくには、
家賃が必要なの。
今まではお祖母ちゃ
んが払っていたけど、
今はウチが出してるのよ。
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