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そして意外と感性がユニークだということも発見した。
ユーキとの英語の授業は、当初は基本的な文法のおさらいと、英語を声に出す練習から始まり、日常生活の中で意味がわからなくとも、洋楽や字幕の洋画を耳にし続けることを日課にさせていた。
続いて、俺との会話を全て英語に限定させて、脳の中の言語を英語に設定させる訓練。
最初の頃は無言になることも多かったが、自分が黙っていればいるほど、聞きたいことも学びたいこともわからないと実感してからは、つたない言葉で要望を伝えてくるようになり、今では日常会話レベルの英会話はできるようになっている。
そして、今やっているのが『簡単論文』
週一の宿題にしているんやけど、毎週何かのお題を出して1枚から3枚程度の論文を英文で提出してもらっている。
論文と言いながらもお題は「好きな洋服について」や「好きな場所について」などエッセイに近い。先週、お題に出したのは「犬について」
その書き出し方と、説明が秀逸で。
『A dog is a creature of four legs.(犬は四本足の生物だ)』
から始まっていて。本来は『animal(動物)』が正解なんやけど、『creature(生物)』と説明したことにセンスを感じた。
そして、犬の特徴や種類、犬と人間の多様な関係性を説明した後。
『何故、犬は四本足なのだろう?でも、犬が二本足の生物だったら、ここまで人と仲良しにならなかったように思う。家族のように友達のように仕事のパートナーのように。人の赤ん坊のような四本足で、いたいけさと可愛らしさと賢さが同居しているからこそ、犬は人と密着する生物になり得たのだと思う』
と締め括られていた。
その感性は独特でユニークだと感じた。
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