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駅前ホテルに泊まり、明日は、午前10時までにつくば国立義務教育研究所に入ればいい。ホテルに荷物を置いて夜の駅前に出るが、ほぼ店は閉まっていて人もいない。コンビニを見つけ、割引された弁当と明日の朝食べるパンを買い、つくば入りに備える。
次の日、駅前からつくば市行きのバスに揺られて、午前9時30分ようやく到着。さすがは、国立の施設。規模が違う。大きな建物が幾つも並び、プールやテニスコート、体育館や6階建ての宿舎が何棟も建っている。受付を済まし、階段教室へ。中には、200人以上のスーツにネクタイ姿の先生たちが座っている。ちらほら女性の姿も見える。座る場所が指定されており、両隣が同じ和歌山県から来た先生。後で分かったことだが、同郷の先生は私を含めて4人、全員男性。所属と名前は、橋本市の中学校の青山次郎先生、田辺市の小学校の山本満男先生、新宮市の中学校の本田誠先生。それぞれ担任を持ちながら、教務主任を兼任している。
午前10時ちょうど、中央研修会の開会式が始まった。舞台には、胸に赤い花や白い花をつけた偉い先生方が座り、司会の合図で全員起立。礼の後、国歌斉唱。続いて、いろんな先生方からの挨拶が続き、式は終了。その後、すぐに35日間の研究所での生活や勤務についてオリエンテーションを受けた。勤務中の服装、報告提出書類、宿泊棟での生活など冊子に書かれていることをそのまま早口でしゃべっている。冊子を目で追いかけていると、突然、
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