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樹「ただいまー」
柊「樹さん、お帰りなさい」
樹「(ダイニングテーブルにつき、目をキラキラさせる)おお!!今日は柊くんのブリ大根!!大好きなんだよなーー♪♪」
柊「それから、これ」
樹「これって…僕の一番好きな銘柄の赤ワインだ!わざわざ選んで買ってくれたの?嬉しいなあ」
柊「……(ちょっともじもじする)『樹さん、今日は何の日かなんて、やっぱり気づかないかな……まあ仕方ないけど…』
じゃ、ワイン開けますね」
樹「……あ、柊くんちょっと待って!」
柊「?」
樹「(用意していた美しいラッピングの箱を柊に渡す)開けてみて」
柊「……(箱を開ける)樹さん、これ……」
樹「ウェッジ○ッドのペアグラスだよ。…綺麗なデザインだろ?」
柊「ええ、とても…。でもどうして……」
樹「今日、11月22日…『いい夫婦の日』だもんな。
後でゆっくり一緒に箱を開けようと思ったけど…君の用意してくれたこのワインに、どうしても使いたくなった。
今夜は、このグラスで乾杯しよう。
……君にちゃんとプロポーズできるいい男になれるように、頑張るからーーこれからもよろしく、柊くん」
柊「…………嬉しいです。
俺こそ……これからも、よろしくお願いします……。
俺、ほんとにいつも、幸せで……うう……っ…」
樹「えっ……柊くん、泣くなよ!男だろっ!!?」
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