聖夜

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樹「どうかな……試しにつけてみてくれる?」 柊「(手首に嵌め、じっと見つめる)……綺麗な文字盤ですね」 樹「ん、やっぱりよく似合う。君の手首は華奢だから、シンプルで薄型のものを選んでよかった。 柊くん……腕時計を贈る意味って、知ってる?」 柊「意味?」 樹「……『二人で同じ時を歩んでいこう』、という意味なんだ。 この言葉をそのまま、君に贈りたい。ーー君に出会えて、僕は幸せだ」 柊「(恥ずかしげにわたわた慌てる)あっ……じゃ俺も、シェイプアップグッズなんかじゃなくてもっとちゃんとしたものを選ばなきゃダメでしたねっ……」 樹「(楽しそうに笑う)そんなふうに考えないでくれ。 今年、僕が神様からもらったプレゼントは、君なんだ。ーー君がいれば、それでいい」 柊「……………(真っ赤になりもじもじ照れまくる)」 樹「(柊をぎゅっと抱きしめる)一緒に歩こう。ずっと。 ……大切にする」 柊「…………嬉しいです(樹の背をぎゅっと抱きしめる)」
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