家庭崩壊

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菱木「………… (苦笑い)副社長、ここはちゃんと三崎さんと約束してあげたほうが……」 樹「………… 今後絶対にやらないと約束できる自信がない……」 柊・菱木「・・・(絶句)」 柊「……あーーそうですか!もうわかりました!こうなったら俺まじで家出しますっ」 樹「そんなこと言ったって、行く場所ないだろ!」 柊「ありますからっ。沢木さんとことか、宮田さんとことか」 樹「はあ、宮田!!?オオカミの部屋を避難場所にする赤ずきんがどこにいる!!?」 柊「(ツンと横を向く)宮田さんは俺の大切なデザート食べたりしませんからきっと」 樹「…………っデザートが無事でも君が食われるって話だっ!!!!!(ぎりぎりと歯ぎしり)」 菱木「…………あのー、副社長。 間もなくミーティングのお時間が……」 樹「(すごい形相で振り返る)……は?ミーティング? そんなことしてる場合か、家庭崩壊の危機なんだぞ!!」 菱木「…………承知いたしました(静かに礼をして部屋を出る)」 (受話器を取り、営業部門ヘ内線) 「……あ、部長でいらっしゃいますか……あの、副社長はご家庭の事情によりミーティングは急遽欠席で……大変申し訳ございません…… 『………… テメエら会社でイチャイチャ夫婦喧嘩してんじゃねーぞゴルァーーーーーー!!!!!!』」
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