第三章 1. あなたと育んだ

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第三章 1. あなたと育んだ

「は、はぁ、ぁん……っ」  寝室に響く自分の声は、耳を塞ぎたくなるほどに女々しい。だけどその羞恥や情けなさ以上に、今与えられる快感を存分に受け取りたくて、俺は声を抑えることなく揺すぶられていた。  ロワの大きな手が、俺の腰を掠めるように撫でる。硬い鱗は、体温の上がり切った俺には少し冷たくて、身を捩るとロワは不安そうな顔をした。それでも、腰の動きは止められない。 「ろ、ろわぁ、あっ」  こういう情事の際、今までは俺がロワに跨っていたのだが、最近はロワが俺を押し倒すことの方が多い。だから俺が刺激のコントロールをすることはできなくて、ただ流し込まれる快楽に甘えて喘がされるだけ。ロワは前よりずっと積極的で、回数を重ねるごとに俺との逢瀬の仕方も分かってきて。時間はかかるが念入りに解した俺の後孔は、ほとんど痛みを感じない。  広がり切った後ろが、潤滑油を纏わせて酷い音を立てている。自分の嬌声は止まらない。  顔を隠そうとするとロワが不満そうな顔をするのを知っている。  だからずっと、目を合わせたまま。 『――――、――』 「ひん、ん、ぁあっ、あ、ろわ、きもち、ぃ……っ」     
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