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空間は変わり、脳内ワールドの空、まさに上空。
彼は空から蓮奈の行動を見届けた。
「………うんうん、始まったね。彼女の旅が…………」
あぐらをかき、顎に手を当てながらにやっとする。
風も吹いてないのに彼の服がなびく。
「これから始まる、僕の世界が。もっと人間達の理想や妄想を取り入れないと、じゃないと、つまらない………」
彼は体勢を変え、空の上に立つように堂々と立っていた。
「まだまだ、ここからさ。僕の世界は。僕の……ゲームはーーー。」
彼の微笑んだ顔は、誰も知らない。
「さて、まだまだ脳内ワールドの人たちを増やすために僕の力をじっくり振るわないと。
蓮奈みたいな僕がピント来た人間は100人単位ではないからね……………………」
そして彼は姿を消した。
空の上にそびえ立つ神殿はただ佇む。
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