こんな事ありですか?

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「なんで…蒼乃くん……嫌だ、嫌だよぉ」 真っ赤な血が大量に蒼乃くんから出ていく どれだけ押さえても血が大量に流れていく 「蒼乃くん…蒼乃くん…僕を置いていかないで」 「優凛…泣かないで…」 近くに居る何故か包丁を持った金髪の少年が、僕の蒼乃くんを刺したんだ 「そ、そいつが悪いんだ。僕は何も悪くない」 金髪の少年の言葉に僕はカチンと来た 「お前の所為で、蒼乃くんが死にかけているんだ!!ふざけるんじゃない!!」 段々腕の中で蒼乃くんが冷たくなっていく 「蒼乃くんっ…やだ、やだよぉ」 蒼乃くんの身体を抱きしめる パァァァァァッ 「え…」 急に真っ白な光に包まれ、視界が真っ白に染まった 腕の中の蒼乃くんがゆっくりと温かくなっていく 真っ白な光が収まる 目の前にはまたしても真っ白な空間が広がっていた 「どこ…?」 ありえない光景に目をとられていた 「優凛…?」 蒼乃くんの声が僕の名前を呼んだ 「蒼乃くん大丈夫なのっ!?」 「何故かは分からないがどうやら大丈夫のようだ」 血が出ていた所を見たら、何も無かったかのように傷がなくなっていた 「よかった、よかったよ蒼乃くん」 蒼乃くんと二人で抱き合った 「あー、感動的な所悪いのだけれどもいいかな?」 後ろから柔らかな声が聞こえてきた 後ろを見ると羽を生やした変態がいる 「変態って酷くないっ!?」 「羽を生やした奴を変態と言わずなんと言うの?」 「いやいや!これ無いと信じてくれないでしょ!?」 「あったところで信じられるものでもないと思うよ」 orzになってる自称神様 こんなのより蒼乃くんの傷がなんで治ったのか分からない 蒼乃くんも不思議何だろか、何度も傷があった場所を見ている 「その傷は僕が治したって言いたいんだけど、君達二人は死んだんだ」 「「え…?」」 死んだ? なんで、どうして…? 「結論からいうと蒼乃くんを刺した少年の、勇者召喚に巻き込まれて死んだんだ」 あいつの所為で、僕達が死んだ アイつノせイで… 「アイツ絶対に殺してやる」 何か黒いモノが込み上げてくる 「優凛…落ち着いて。俺は今ちゃんと此処にいるよ」 「蒼乃くん」 蒼乃くんの言葉で黒いモノが落ち着き、段々と冷静を取り戻していく
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