よくある十年後の世界

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フェンがぶるっと震えると、段々と大きくなっていく 僕の身長の三倍ぐらいの大きさになると、そこで大きくなるのが止まった 『浮遊魔法を使って乗るがよい』 フェンの言葉通り僕と、蒼乃くんは浮遊魔法を使って浮かび上がり、フェンの背中に乗った 意外とふかふかで肌触りが良い 『しっかりと我の毛に掴っておれよ』 フェンがそう言うと、直ぐに走り出した ぐんぐんと走るスピードが上がる 途中で風圧で身体が痛くなったから身体強化をかけてやり過ごした 「フ、フェン早すぎて身体が痛いよ」 『おぉスマン。久々に走るから興奮しておった』 僕の声が聞こえたのかフェンが走る速度を大分緩めてくれた 蒼乃くんが喋らないから横を見ると、気を失っていた 「え、蒼乃くんっ!?蒼乃くん、だ、大丈夫っ!?」 身体強化を解いて、蒼乃くんの頬っぺたを叩いた 「ぅうん……優凛?」 「蒼乃くんっ」 目を覚ましてくれた事に安心した それと同時にフェンにちょっとした怒りが芽生えた 身体強化をもう一度施し、フェンの背中を軽く殴った 『ぐっ!我が悪いから殴るのは良いが、身体強化を掛けてやるでない』 「今回の事は反省しません!僕が蒼乃くんを大切にしているのは知っているでしょ」 『仕方ないとするか。だが、次からは身体強化を掛けないでくれよ』 「それはごめんなさい」 フェンを殴った事は反省してないけど、身体強化を掛けてまでしたのは悪いと思ってる 『反省しているなら良い。後一時間で着くからまっておれよ』 フェンの優しさに感謝…しないわけないかな ちょくちょく蒼乃くんと、フェンと喋りながら道を進む 森を抜けて数分経つと城壁らしきものが見え始めた そこでフェンが急に止まった 『此処からは我は人間に変化する。歩きになるだろうが言うて、1~2時間で着くだろう』 僕達は何も言わず、フェンの背中から降りた 僕達が降りてすぐにフェンが光る 光が徐々に小さくなり、少し身長が高めの人になった 光が収まると銀色の長い髪を持った男が全裸で立っていた 「ふむ、よく変化できておるの」 「ふむじゃないから!さっさと服をきなさい!」 フェンに似合いそうな服を創造して、フェンに投げ渡した
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