1012人が本棚に入れています
本棚に追加
/353ページ
社長の会社には、怖くて
あれから行っていない。
もし……無かったら
会社まで存在していなかったら
そう思うと近くを通ることも出来なかった。
やっぱり。
あれは、夢だったのだろうか?
最後に見た……あの笑顔。
あれは、私が理想を求めるあまり
夢として見た幻だったの?
うぅっ……頭が痛い。
桜の木をフッと見てみる。
満開の桜は、綺麗だが……社長の方が
何倍も綺麗だった。
会いたい……また幻でいいから。
その時だった。
強い風が吹いて視界を妨害される。
すると何処からか声が聞こえてきた。
「俺が寝ている間に。
記憶を消されているんじゃねぇーぞ?響」
えっ……?
最初のコメントを投稿しよう!