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あぁ、夢ではなかった。
私は、変わらずに社長のことが好きなのだと
改めて実感させられるのだった。
それから数年後。
この後もいろんなことがあった。
私に封印された能力は、
私が記憶を残っていたことや社長を
受け入れたこともあり、あっさりと解けた。
その数ヵ月後には、妊娠が発覚。
月ノ宮家は、結婚も出産も反対したが
社長が私と子供を守ると誓いをたててくれた。
母は「子供に罪はない」と言い渋々許してくれたが
私は、分かっている。
この前の件で、社長が私のことを真剣に
愛してくれていることに理解してくれたのだと。
まだ妖怪と月ノ宮一族は、
和解とは言えなくても……きっと
我が子が橋渡しになってくれるだろう。
私は、そう信じている。
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