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正義とは何だろうか。
誰かの正義が自分にも正義とは限らない。
自分の正義は他者にとっては悪なのかもしれない。
例をあげてみよう。ある人が人を殺したとする。これだけを見たのならば、その人は人殺しだ。悪だと多くの人が断ずるだろう。
しかし、その人に殺さなければならない事情があったとしたならどうだろうか。大切な人の命が狙われていて殺すしか助ける術が無かったのだとしたら?殺さなければ自分も大切な人も助からないほど限界まで追い詰められていたのだとしたら?
それでもなお、悪と断ずる人はいるだろう。だが、同時にそれは正しいことだったと見る人もいるはずだ。
結局、正義か悪かなんて問答は己の主観次第でしかない。
ならば、己の正義と他者のあげる正義がぶつかりあったのならばどうなるのだろう。
勝った者が正しいのか?
負けた者は間違っていたのか?
その答えは結果が出るまでわからない。
彼らの行く先に互いの正義の答えは出るのだろうか。
これは世界の敵となってでも目の前で苦しむ者たちの為の正義を貫く道を選んだ少年と偽りと知らず平和の為の、世界の為の正義を掲げる少年の"正義"の意味を知る物語である。
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