歌うたい

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見上げていたのは、白い天井だった。少し黄色いシミが点々としている天井。 手には読み飽きた音楽雑誌、耳から外れかけたイヤホンから漏れる音、充電が切れそうなスマートフォン。 コチコチと時計の針が進む音がやけにうるさい。 午後10時17分。 そろそろ“あの子”がやって来る。
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