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「で、アンタはどうなの?」
「え? 俺?」
そろそろ反撃してやろう。こいつは一段高い所から物を言う。だけれど、中身が大事何て言えるほど偉くないって事を教えてやろう。
「さっきから、我関せず見たいなすました顔しちゃってさ、金髪長身でフェイス良しのスタイル抜群なんだから、それこそ選ばれ放題で選び放題なんじゃないの? 私はキライだけどね、アンタみたいな金髪男は」
「金髪は地毛だって……それに、あんまり騒がしいのは好きじゃないんだ。周りからわいわい言われるのは迷惑だ」
「ふん、そこがすましているって言うのよ。そんなの、怖いだけよ。外見がよすぎるから、中身とのギャップで引かれたらどうしようとでも思っているんじゃない? どうせ、中身なんて大したもんが詰まっているわけじゃないんだから、どんどん晒して行くしかないんだよ、コレ! と思ったら、突っ込んで行って、駄目だと思ったら撤退なのよ……むかつくけど……ああ、むかつく! 茶髪野郎!」
いつの間にか伊馬にではなく、茶髪に染めやがった元カレに毒づいていた。いかんいかん。
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