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「あなたに、彼の良さが分かっているの? でなければ、いくら話しても、あなたには理解できないと思うけど?」
「確かにそうかもしれない……でも、残念ながら、魔法使いには、魔法は効かない仕組みになっていましてね、俺にはあなたの理想像は見えないのです。だからこそ余計に知りたいと……そう言うわけです。俺には決して自分の魔法の効果を目にする事は出来ない……だから、不安でもあるんです、答えあわせのない福笑いを続けているようなものなんですよ」
「福笑い? 優君の歌? 私大好きなの!」
「……そうそう」
「高橋優って素敵よね」
「……だ、だよね、”きっとこの世界の共通言語は英語じゃなくて笑顔だと思う”ってのが共感を持てるよね」
「そうそう」
「そうなんだよ、でね、俺は君を笑顔にしたいと思っていたんだぁ……ははは……でも、その答えを俺は知る事が出来ない……だから聞かせて欲しいんだ。君の言葉を、共通語の笑顔にして聞かせて欲しいんだ」
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