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しかも俺はディープなキスに突入したいっつーのに、
歯が邪魔だクソ
いさぎよくその門を開けんかい
舌でノック
じっくりそこが開くのを待って
和弥の緊張した舌と初接触
ああ…
もう止まらん
舌が蛇になって
俺の熱った体でもって和弥の熱っぽくなった体全部抱えて
和弥の体を熔かして…
このままスライムとかみたくなっちまいそう…
そう思った時
ドスゥ
胸の辺りをド突かれた
離れた唇ちょっと寒いし…
何が何やら目を開ける
と…
口を押さえて顔を真っ赤に…目は今にも泣いちゃう?みてぇな和弥が震えてた。
「何でやめるわけ?」
「おっ…俺をからかってるんだろ!?」
ああそうかー
疑ってんだ。ふぅん…まぁ…しゃーないっちゃしゃーないよな
信じられるわけがないもんねぇ。
「からかってねぇって、俺さ…実は入試の時から…」
言いかけたその先、とても重要でありがたい俺のお話は
和弥のひっくり返った喚き声にかき消されちまった。
「嘘だ!嘘だ!嘘だ!!」
女みたいに叫びまくった挙句、和弥の頬に涙がこぼれた。
あれ、俺の和弥が泣いてる。
初めて見るそんな和弥に俺としたことが…
誤解をとくのを忘れてもうて
沈黙が数秒、白い保健室に充満した。
「もう………」
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