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俺の気持ちの大半は『何故、どうして』が驚くべき速さで繰り返されていたのだ。
しかしあらゆる可能性を考えてみても導き出された答えは一つ。
『ただのいたずら』
…もしかしたら俺の気持ちにずっと気付いていたのかもしれない。
俺はずっとからかわれていたんだ…
ミツルは何気ないフリをして…俺の反応を楽しんでか?
知らなかったとしても、俺の反応を楽しむためのいたずらだろう。
どちらにしても絶望だった。
お前なんかどうでもいいと言われたような気がして、腹が立った。
そして、隠していたつもりだった欲望を見透かされたかと思うと、
恥ずかしくて情けなくなった。
保健室を飛び出た時は涙が出たのに
もう
泣けもしない。
ああ…俺が馬鹿だったんだ…と…乾いてそう思うだけ。
家に帰っても気持ちはどうにもならなくて…
食事は喉を通らなかった。
部屋でテレビを見ていたが…見ていなかった。
もう寝ようと、歯を磨いて…
鏡に写った自分と目が合う。
情けない顔は昔からだが、目の前のそいつは最低な顔をしていた。
鼻から溜息が漏れる。
口をゆすいでフェイスタオルで口元を拭う。
…と…自分の唇に今日おこった出来事を不意に思い出して手が止まる。
タオルを置いて指で触れてみる。
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