柴田 和弥 の恋

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など、実にふわっとした感想ばかり頂く。 そんなモブで庶民の俺に、雲の上の人間が話し掛けるなんて…  何が狙いだ!!!  普通、類は友を呼んで美形は美形同士、仲良く固まるものだ!!!  そうして何だ学園内でアイドルグループ的な扱いを受けて、まとめて生徒会とかになって  数々の伝説を作り上げればいい! なんかいっぱいあるだろそんな少女漫画!   それをどうして…最初に声かけたのが俺? まさか爽やかな外見とは裏腹に、実は裏ではとんでもないワルで、 入学早々弱そうな俺に目を付けたとか、そういう事なのか? 人前では神々スマイルだが、 トイレや屋上の人目の付かないところでカツアゲやイビリをするのだろうか?! うん。悪い方に考えたら凄くしっくりくる… 高校生活始まったと思ったら終わったのか俺。 こんな事なら同じ中学から何人か行く学校選べばよかった!! 多分。声を掛けられてからかなりの時間、固まっていたのだろう。 俺の返事を待った状態が続き、俺を見詰めながら不安げに首が横に段々と曲がっていく声の主。 はたと、何か言わなければいけない事に気付く。 「…ぉ…俺…?」 とりあえずおずおずと自分を指差して確認する。 「そだよ、焦ったわー動かなくなるから」 「すまなかった」     
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