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しかし麗しの君は俺の焦る顔を見て、流石にこれ以上笑うのはまずいと思ったのか、無理矢理取り繕って真顔にもどる。
が、それも一瞬だけで、
結局は耐えきれず少年全開のあどけない顔でゲラゲラ笑った。
もちろん。その顔でさえ最高にキュートだったわけで、
俺の心臓は更に鼓動を早くして、鼻血は激しく流れを増したのだが…
「いや大丈夫かよーー!すげー出てるから!ぷっ…だはははっっ」
「ティッシュ…ティッシュ!」
一頻り笑い終えて
それでも俺の鼻に詰めたティッシュを見るたび笑いを堪えている。
「え、そんで何、朝食、ピーナッツサンドだったとか?まじで大丈夫?」
心配してる風に纏めてるが、散々笑っといてまだ弄る気かこいつ。
結構いい性格してんな!!
しかし、まさか正直に『君に興奮しました』とも言えず。
「…体質…」
「おもしれぇな、おまえ。友達になってよ」
外見に相応しくない、フランクな性格の奴は
その日から奴は俺の親友、学園の王子ミツル様となった…のである。
それから…俺は体質と思い込まれている鼻血と赤面を、
何百回も繰り返しているというのにも関らず…ミツルは俺のコトを『面白い奴』
と、思い続けており。
周囲は俺のコトを『王子様を直向きに思い続けているのにも関らず、
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