崩の日常

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崩の日常

「ようこそ、馬鹿とクズの学園へ!」 大仰に手を広げ、俺は高らかに宣言する。 俺の名は雨群森緒(あめむらもりお) この都立、場過渡崩鹿井内学園(ばかとくずしかいないがくえん) の二年風紀員だ。 「……!」 そして今、中庭に埋められて首だけ出された状態で命乞いをしている生徒が新一年生の猪野稚児心一(いのちごしんいち)君だ。 「何この情況www入学式に新一年シメるとか、マジぱねぇwww淀みねぇ淀みっぷりwww」 俺の横でせせら笑うのは同じく風紀員二年生、澱峰濁(よどみねだく) 「ふ、それは拉致って埋めた張本人が言う台詞じゃあ無いな」 「この学園の裏番、雨群様に逆らったら明日は我が身だからなwww」
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