崩の日常

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「…!!」 新人くんはもがく。 訳も解らずパニックに陥っている。 可哀想に。 ただただ命乞いをし、泣き叫ぶ彼に心底同情する。 俺はそんな彼を助けてやりたい。 「良いか、心一君 心の乱れは風紀の乱れ 風紀とは風紀員の俺の気分で決まる つまり俺がこの学園の法律なんだよ!」 「パネェwww」 俺の隣で澱峰が淀む。 成績優秀、スポーツ万能、容姿端麗。おまけに性格は冷淡と来ている。 「もー、一年凹ってどーするの?休み時間終わるよ」 背後から女子が抑止する。 「ちょっと風紀がなってないから指導してただけだ」 「もーりん、そんな事よりウチと…」 彼女が俺の腕を引く。 世の男子諸君には悪いが雨群森緒は女にも目茶苦茶モテるのだ。 まぁ大体付き合って数日で別れるんだが。 「校内でとかパネェwwお前が一番風紀淀んでるしwww」 人は俺を屑と呼ぶ。 しかし違う。 俺はやりたい事をして生きているだけだ。 少し他人より気まぐれで とてつもなく飽きっぽいだけだ。
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