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そんなある日の下校時間、
「さあ退けぃクズ共!
森の王のお通りだ!」
俺は
帰る!!
人混みを威圧して、
観たいアニメがあったから。
一刻も早く帰りたかった!
ある者は畏れを成し、
ある者は敬い。
女子達は奇声を上げる。
振り向けば大名行列と化していた。
「すまん、モテる」
悪いが今日は帰る!
俺は向き直り帰路を急ぐ。
だがその時、
「雨もりゃああああぁぁぁてめぇぇぇ!!」
獣のような怒声が背後から聴こえた。
あるいは女子達の悲鳴は暴徒へ向けてのものか。
俺は反応が一瞬遅れた。
「おいおい、待て待て。俺には八千人の部下が居る。俺に怪我でも負わせるものならお前の家族も只では済まないぜ…」
声の主である男子生徒を振り返る。
全く、澱峰は何してやがるんだ。
腕っぷしなら俺も自信が有るが今日の所は時間の無駄だ。
暴力は暴力馬鹿に押し付けて俺は帰りたい。
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