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「いいよ、別に。どうだって」
「すぐそうやって投げやりになる……」
「俺のことなんか、どうだっていいじゃん。それよか、バイトの時間だろ、そろそろ」
わざとらしく腕時計に目を落として、この小うるさい“白ブタちゃん”を追っ払う。
倫子は仕方なさそうに巨体を揺らしながら、バックヤードの方へ走って行った。
倫子を見送って、ほっと息をつく。
「ナオっち、相変わらずモテモテだねぇ」
販売期限が近づいている牛乳を見つけ、カット台へとよけた俺の耳に、そんな言葉が届いた。
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