第1章 影

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  翌日私たちはいつも通り南を目指して歩いていた。 ラエさんの道案内はタリの集落を目指していた。 「よし、今日はここでキャンプを張るぞ。」 もはや馴染みとなった鬼教官の声で私たちは足を止める。 私は昼食を皆に配ると皆で 「いただきます。」 をした。 「ラエ、タリの集落までどのくらいだ?」 「通常だと歩いて1週間だべ。 この調子だと10日はかかると思うだべ。」 「そうか。」 鬼教官は1人納得していた。 昼食を終えた私たちはいつも通りキャンプの準備を始める。 私は薪拾いと食料の調達だ。 キャンプの準備が整うと特訓が始まる。 私は夕食の準備だ。 いつもなら鍋に水を張るが今日はお湯を張ってみようと挑戦した。
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