きっかけ

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そうなのかな、 何度も手紙を読み返して、ようやく電話をかけたのは それから2週間経ってのことだった。 毎週会っていたあいつに会えなくなって、会えない淋しさが私に限界を訴えた。 東京に戻り、大学生活が始まって、日常が戻ってきたのに、 何かが足りないのだ。 淋しくて苦しくて、 ついに携帯番号を押した。 呼び出し音が何回かなったけれど、 彼が出ることはなかった。 ドキドキしていた分、拍子抜けしたと同時に笑えた。 「なによ、馬鹿みたい」 いつもと同じだ。 私の恋愛に対する熱が上がらないせいで、 こうやって、また、 失恋の方向に物事が動いていく。
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