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回りの友人たちは、私は和司のおしに押されてしょうがなく付き合ってるように見えるらしい。
でも、私的にははそうでもないと思っている。
和司のことは好きで、
一日だって会えないのは辛いし、
仕事で忙しい彼のために毎日食事を作りに通っているし、
週に二日はお泊りで、
結構尽くしてるって思うんだけどな。
いわゆるラブラブって奴じゃないかな。
ただ、ちょっと愛情表現てやつが苦手ではある私。
ノロケとか絶対無理だし、
友人の前では、冷たくあしらっちゃったりしちゃってるかもだけど……
「私って誤解されやすいんだよね。」
はあっと、
甘エビの皮をむきながらため息をついた。
「ん~??どうしたあ?」
TVのお笑いタレントのMCに突っ込みを入れてた和司が、
ビールのプルタブをペカペカ弄びながら
振り向いた。
「あ、聞いてたの?TVに集中してたのじゃなかったの?」
「結花の声は別耳だから」
「も、もう何っ別耳って~っ
いいの独り言だから」
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