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「あぁっ!?なんで!?もうちょっと頑張れば分かったのにぃ!」
そう嘆いているのは、髪を三つ編みにしてまとめた社会。社会は女の子で、少し、というかかなりの泣き虫である。
「まぁ、そういうなって社会。僕なんて問題集さえ手を着けてくれなかったんだぞ」
「あっ・・・!ごめん、なさい・・・」
社会が必死に平謝りするのは、理科。黒髪で少し卑屈っぽい男だ。そんなネガティブな二人が合わさると、どんどん思考が暗くなっていく。
「なんで私は『地理』『歴史』『公民』なんて、三つの分野に分かれてんのさ!?つーか、そんな事知ってどうすんのよ!」
「わかる!オレもさ区切りはないんだけど、電流とかナトリウムとか、星とか。ご主人のやる気が出る分野がまちまちなんだよなぁ」
「そう!それで今回のテストは、公民だからいいや!みたいな!」
「ナトリウム?亜鉛?分かるきしねぇ!って、ご主人突き放すから・・・」
「突き放されたときの絶望感は、まじで悲しいよね」
「あぁ~!それな!」
当分、二人はご主人のんなこと悪口で盛り上がった。
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