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「おい、社会の言いたいことは分かるけど主人だって頑張ってんだから、そんなに言うなって」
社会と理科の前に数学と英語が、現れた。数学と英語は面倒見が良く、よく社会と理科をなだめてくれていた。
「うぅー、だって数学さぁぁん・・・。ご主人の分野ごとの反応が違いすぎて嫌なんですもん」
「しょうがないだろ?もう、諦めろ。な?」
数学が社会の頭をあやすようになでてやる。
「分かってますけどぉ~・・・」
理科が納得いかないと言った顔をした。その隣で、英語がため息をつく。
「大丈夫よ、あなたたちは私たちよりも、好かれてんだから」
「そうそう!毎回、赤点を連発されているオレらよりまだマシだよ!」
こんなどんな反応をしていいか分からないような励ましをする数学と英語は、湊斗からもっとも毛嫌いされている。そんな四人の遠くから、ヒールを履き鳴らしながら、ブロンドの髪の色をした美人が近づいてきた。
「こんにちは。ご機嫌いかがかしら?」
「・・・あんたが来たことで、最悪の気分よ」
「そう?それは良かったわね」
このブロンドの髪の色をした美人が国語だ。昔から英語と国語は仲が悪く、今もバチバチと二人の間に火花が飛び散っているように見える。
「あっ!そういえば社会ちゃん。今日もそんなに相手にされなかったわね?そんなんでご主人は、テストで良い点がとれるのかしらね?」
「し、知りませんよっ・・・」
国語が苦手な、社会はビクビクしながら返答した。
すると、国語は勝ち誇ったようににんまりと笑った。
「あら、それはあなたもでしょ?・・・というより、社会よりもひどいかもね。だってテストが近いっていいのに、最近相手にされてないじゃない」
英語が国語にケンカを売った。
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