第1章

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理詰めの悪魔がとうとう私の背後に現れ、矛盾という名の病毒を垂れ流し始めた。 まるで船にでも酔ったかのような胸糞の悪さが腹の奥から込み上げ、胃を逆さ釣りにしたような気持ちの悪さが私を襲う。 これは不味い…非常に不味い… 憔悴、不安、混乱、嫌悪…エトセトラ。そんなものが徒党を組んで私を虐めはじめたのだからたまったもんじゃない。 最近、私は川に落ちて大怪我をおったのだがその時の痛みや死への不安なんかよりよっぽど質の悪いものが私を追い詰めていた。
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