華乃の爆発

30/37
945人が本棚に入れています
本棚に追加
/472ページ
突如真顔になった龍成に戸惑いを感じる。  未だに手は掴まれたまま。 「あれが俺じゃなかったら完全お持ち帰りコースだからな」 「あんな飲み方しょっちゅうしてるわけじゃないから!」 龍成とだからだっての! 「どんな飲み方でもだめだ。これは我が家の法律。法律ってより家訓か?ま、なんでもいいわ。決定」 「決定って、また随分勝手じゃないの。ていうか結婚してないし」 「うるせぇな。文句言ってるとちゅーするぞ」 「っ…。」 や、やだ、わたしったら、いつも流すところをそのまま真に受けちゃったよ! わたしの馬鹿っ!顔が、全身が熱いっっ!! きっとこの距離のせいだ!ちくしょう!! 「んな可愛い反応されると理性崩れるんだけど」 「──」
/472ページ

最初のコメントを投稿しよう!