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はっと気づく。
わたしと龍成の距離。
それは結構な至近距離で、思わず言葉をなくしてしまう。
胸が高鳴り顔が火照るのが自分でもわかった。
「…酔ったお前、すっげー素直で可愛かった」
「──っ」
今度は優しい笑顔。からかってない、本当の笑顔。
…龍成は本当にずるい。
こんな顔されたら、なんだって許せてしまう。
「わ、赤くなってる。かーわいー!」
「ま、またすぐからかう!そういうのやめて!もう離して!」
「本音ですよ。これだから俺はお前から目が離せないんだよ」
「…悪趣味」
「なんとでも言え。だけど、俺以外の男と飲むのは絶対許さねぇからな」
「な、なによいきなり」
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