エピローグから始まるプロローグ

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 俺がプロ野球選手になったのは今から12年前の22歳の時。まだ大学から出たばかりの俺は右も左も分からなかった頃だった。当時、俺はセカンドを守っていたが、当時セカンドには若い選手がレギュラーを守っていた。当然、俺は大学時代に守りなれていたセカンドからまだ誰もレギュラーを固定出来ていなかったショートへのコンバートすることになった。  ショートは高校時代守っていたこともあり、慣れるまでにあまり時間は掛からなかった。当時、ショートを守っていたのは動きが鈍くなってきたベテラン選手と守備固めとして戦っていた30代の選手、後は俺と同じまだ無名の若手が数人だった。  元々守備や走力には自信があったから、すぐにレギュラーを取れると思っていた。でも、その年俺は一軍に上がることなく二軍で終わることになった……
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